販売員はただのコストか?(藤永幸一)

2016/02/01 00:00 更新




販売員をコストセンターとみるか、プロフィットセンターとみるか?「人材の確保」などと謳いながらも、ベースではコスト的見方をしている場合も多々あります。結果的には、いつもコストとして扱われてきたように感じます。だから、地位が上がらない!

ECなどが急伸している中で、リアル店舗の役割が確実に変化します。ブランディングスペース=ブランドのファンをつくる空間として店舗はショールーム化します。その変化の中で、コストとしてスタッフを見ていてもいいものでしょうか?

1対1での販売実績が評価される従来のアプローチでは、壁にあたります。

そこにいるだけで空気をつくる、ブランドらしさを醸し出す、立ち寄ったお客様を虜にする。もはや、「物(商品)」をダイレクトに販売したか、どうかではないのです。これからは、スタッフのセンス、知恵、アドバイスを求めて客がわざわざ指名してくるか、どうかです。

そんなエキスパートをどう育て、どう評価するのか?

売上に対する人件費率などで換算していては、答えはでてきません。優秀な、もしくは優秀さを自己表現しきったスタッフをエコ贔屓する勇気が欲しくなります。

全スタッフの給与ベースを引きあげるには、業界全体の活性化が必要です。けれども、極一部の人材の給与を50万、100万アップすることならできそうな話です。平等という不平等の垣根をこわしても、前に一歩進むチャンスだと思います。

映画だっていい俳優を使うからシナリオも活きるし、監督のイメージが具現化されます。ギャラを値切って、そこそこの俳優を使っていては、シナリオも監督のセンスも輝きません。

で、そういう俳優の評価は、監督が「いい!」というかどうかの「贔屓目」もあるわけです。それでいいのだろうと思います。スタッフは、プロフィットセンターなのですから。



20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!



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