感情が生まれるところ(藤永幸一)

2014/10/20 00:00 更新



人は、悩んだり、不安になったり、喜んだり、怒ったり、いつも「感情」と一緒です。では、この「感情」はどこからうまれるのでしょうか?

「事実」に向き合った時に、まず感情が揺らぎを起こし、つぎに思考が働き、最後に行動を選択するという人の「脳」の反応を示す考え方があります。

「まず、感情が揺らぎを起こす」・・・この感情の源は、どうやらその人が体験してきた事柄の積み重ねに影響を受けるようです。

つまり、ある「事実」に出会ったときに、過去に体験した同じ様な体験の記憶をたどり、その時に感じた「気持ち=感情」を手繰り寄せている。ですから、同じ体験、同じ気持ちを味わうと感情はパターン化されて、強い反応が生まれます。

「いいな!」「素敵だな」「楽しいな!」と感じる体験を重ねれば、そういうことにより強く反応するようになる。「豊かな感情」が育つということです。笑顔の人の周りに、「笑顔」が増えるという連鎖も、「笑顔の人はいい人だ」という経験があること、そして、そういう人といっしょにいると心地が良いということを知っているからです。

「素敵な人」とたくさん出会うことが、「素敵な人」になる最上の方法ということですね。だから、自分よりも年齢が上の人と付き合う機会を持つことが大切。同年代の仲間ばかりでは、「楽しさ」はあっても、「尊敬」したくなると感じることが少ないからです。

そしてもう一つ、自分の感じたことを伝える、表現するためには、素敵な言葉を身につけることです。これには、映画を観る、本を読む、大人と会話する!たくさんの「体験」を重ねるに限ります。そう考えると、感情の源は、「体験」ということになります。

アメリカのルーズベルトという学者は、「相手を動かそうと思ったら、相手の心に働きかけよ!」と言っています。相手の心とは、相手が「心地よい」体験を思い出すようにはたらきかけるということです。まずは、こちらの態度から!



20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!



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