「ケイタマルヤマ」は創業30周年を記念して、東京で活動する四つのメンズブランドとの協業アイテムを発表した。「ヘリル」「ニート」「シュタイン」「ヨーク」と、いずれも評価の高い実力派。ケイタマルヤマとメンズブランドとの協業は珍しいが、丸山敬太のアトリエで経験を積んだヘリルのデザイナー大島裕幸がつなぎ役となって協業が決まった。
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協業アイテムは、各ブランドを象徴する定番をベースに、ケイタマルヤマのアーカイブにある刺繍や柄を組み合わせた手の込んだもの。ケイタマルヤマが1年かけて行っている30周年プロジェクト「丸山百景」の一環で企画された。
ヘリルは、ケイタマルヤマのアーカイブから選んだ刺繍を、ビンテージタッチのデニムパンツ(税込み8万8000円)に施した。バックポケットには、94年のファーストコレクションに使われた天使の羽根と星の柄がペンキで塗ったようにプリントされている。
ニートは、97~98年秋冬コレクションを彩ったイラストレーターのゴッホ今泉氏によるアメコミ柄を、定番のチノパンにプリントした(5万5000円)。ヨークは00年春夏コレクションに出てきた馬のジャカード柄をキッドモヘヤのカーディガン(8万2500円)で再現、シュタインは50年代のビンテージをベースにしたリバーシブルスカジャン(18万7000円)をアーカイブの刺繍で彩った。
すべて受注生産。8月末にケイタマルヤマの直営店、丸山邸で行った受注会には各ブランドの顧客が来場し、予想以上に受注した。10月2日から大阪の阪急うめだ本店で開かれる30周年を記念した期間限定店では展示を、同日から阪急メンズ大阪で行われるニートの期間限定店では、受注が予定されている。