丸山敬太さん、母校での特別授業が最終回 児童がデザインしたTシャツが完成

2024/09/05 17:00 更新


それぞれがデザインしたTシャツに身を包む生徒たちと丸山さん(中央)

 「ケイタマルヤマ」のデザイナー丸山敬太さんは9月4日、母校での特別授業「渋谷区神宮前小学校デザインプロジェクト」の最終回を行った。9月14日から表参道ヒルズなどで始まる展覧会「丸山百景『ケイタマルヤマ遊覧会』」で販売するTシャツの製作を目的に、約3カ月間にわたって5回の授業を行った。

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 児童はアイデアボードの作成やデザインプレゼンテーションといった物作りのノウハウを学び、自らデザインしたTシャツを完成させた。丸山さんから手渡されると、あちらこちらで「かわいい」の歓声があがり、喜びの笑顔に包まれた。1チーム5、6人、全10チームの5年生は、アイデアをまとめ、チーム内でデザインする苦労を乗り越えて1枚のTシャツを完成させた。児童は感動と達成感に満ちあふれていた。

 最終授業の目玉は、実売商品を決定すること。チームごとに改めてプレゼンテーションし、それぞれの魅力を伝えた。全プレゼンを経て、児童や先生が「客としてのプロの目」で投票し、丸山さんが決定した。

 実売が決まったのは、5年2組C班の三原色をテーマにしたTシャツ。ケイタマルヤマの頭文字のKをベースにしたキャラクター「はなっこ」が主役のカラフルな作品に決まった。丸山さんは、「レインボーや三原色などコンセプトからデザインを始め、そこからキャラクターを作ったチームはここだけ。すごい発想でした」と語った。もう一つ、5年1組B班による東京タワーを描いたTシャツも販売が決まった。

 丸山さんは「(この結果は)優劣ではありません。それぞれが素晴らしい」と繰り返し伝えた。「いろんな角度で物を見ることがデザインにおいてはとても大切で、それが人生のどこかでアレンジされるといいと思う」と語った。物作りを体験した児童の多くが「没頭した」とし、なかには「自分でデザインを考えて作ることって面白い」とデザイナーを夢見はじめる児童もいた。



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