「ケイタマルヤマ」のデザイナー丸山敬太さんは6月12日から、母校で物作りの特別授業「渋谷区立神宮前小学校デザインプロジェクト」を開始した。週に1回、5週にわたって5年生約60人に向けて行う。
【関連記事】ケイタマルヤマ 30周年プロジェクト「丸山百景」開始 1年で100以上の協業
ブランド設立30周年を記念して、1年を通じて出身地の原宿・表参道エリアをファッションで彩る「丸山百景」プロジェクトの一環。「生まれ育った街に恩返しをしたい」「経験やノウハウを次世代につなぎたい」という思いから授業の企画が生まれた。授業を通じて、デザインの力を実感してもらうのが狙いだ。
1回目のテーマは「デザインとは何か」。イメージボードやデザイン画を見せながら丸山流のデザインの方法を伝授する中で、「100人いれば、100通りのやり方がある。正解は一つじゃない」と伝えた。興味津々の子供たちからは多くの質問が飛び交い、明るいムードで授業が進んだ。
2回目の授業から、児童らによるTシャツ作りがスタートする。アイデアボードやデザイン画を作成し、プレゼンテーションを重ねて丸山さんとともにブラッシュアップしていく。
最終回の7月13日の授業では、実際に販売するデザイン画を選ぶ。その作品は、アーカイブなどが並ぶ展覧会「ケイタマルヤマ遊覧会」(9月14日から表参道ヒルズで開催)で販売する。丸山さんは児童たちに向けて「何が目的かを考えて構築するのがデザインです。着てくれる人が喜んで買い物してくれるTシャツをデザインしてほしい」と語った。