京王百貨店新宿店は3月1日から、婦人靴メーカーと共同開発したパンプスを販売する。機能性やデザイン性に加え、価格をNBに比べて約2割引き下げた。ウォーキングパンプスコーナーの約2割のスペースで品揃えする。
共同開発商品は足裏を支えるクッション材やパッドを中敷きに装着し、歩きやすさを重視した。さらに「かかとが脱げてしまう」「ヒールがコツコツ響いて恥ずかしい」といった悩みを持つパンプスを履き慣れない人のために、かかと脱げ防止パッドや消音ヒールなどの機能をプラスした。
第1弾となるバレエシューズ(2センチヒール)は2型、14色で異素材を加えて30種類を揃え、1万800円。続いて5センチヒールのパンプス6型を3月下旬から投入する。1万6200円。いずれもシンプルなデザインで別売りの108種のコサージュ(1620円、2160円)を用意し、オン、オフに対応する。
同店の婦人靴売り場はウォーキングシューズで日本一の売り上げ規模。ただ、パンプスはスニーカーなどカジュアル化の影響で、ヒールの高さはかつての中心の7センチから、5センチ以下やフラットのタイプが主流となっている。さらに婦人靴メーカーは原料価格の高騰に対応したコスト抑制で定番化が進んでいる。顧客の声を反映させた共同開発商品の導入でパンプス離れに歯止めをかける狙いだ。