《JSFAの挑戦 持続可能な産業への変革——共同代表企業鼎談①》「ファッションロスゼロ」「カーボンニュートラル」実現へ

2022/09/14 06:30 更新有料会員限定


 ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)の活動が注目されている。繊維・ファッションビジネスは人々の生活に欠かせないエッセンシャルな産業でありながら、現在は環境負荷の高い産業とした認識が社会的に広がっている。そのなかで、JSFAは企業間の際を越えた「ファッションロスゼロ」「カーボンニュートラル」のビジョンを掲げ、その実現に向けた取り組みを通じて、産業の健全な発展を目指している。昨年8月に発足したJSFAは会員企業が21社、賛助会員29社と着実に拡大し、行政・関係省庁との連携も進みつつある。共同代表企業の3人に、JSFAの社会的意義や活動の到達点、今後について語ってもらった。

鼎談の出席者

  • 下田祥朗氏 伊藤忠商事繊維カンパニーファッションアパレル部第三部繊維原料課長
  • 高尾正樹氏 ジェプラン代表取締役執行役員社長
  • 藤本朱美氏 アダストリア経営企画室・アシスタントマネジャー

(順不同)

動き出した環境対策

 ――サステイナブルな社会や産業を目指すなかで、今の繊維・ファッション産業を取り巻く状況をどうみるか。

 下田 繊維・ファッション産業については、環境負荷が高い産業であるということが世界的に認識されている。欧州ではこれらの課題に対する施策が進んでいる。19年にフランスで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、環境負担減を目的とした「ファッションパクト(協定)」が発表された。

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