アパレル業界でシーズンMDの見直しが進んでいる。夏は酷暑で長く、冬は暖冬で寒い時期が短い。従来のシーズン区分が通用しなくなったことで、秋冬物偏重型の商品構成をしてきたほとんどのブランドは、大きな転換期を迎えている。レディスでは実施されてきたシーズンサイクルの細分化や端境期対応など、きめ細かい対応が不十分だった卸販売主力のメンズブランドにも、シーズンMDを見直す動きが広がっている。
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盛夏展を加える
総合アパレルでは今年、シーズン区分を見直し、盛夏向け展示会を開催するところも出てきたが、個店などへの卸を主力にした小規模なメンズブランドでも同様の流れが強まりつつある。デザイナーの福薗英貴が手掛ける「ウィーウィル」は2年前から、盛夏限定の商品企画をスタートした。これまで春夏物と秋冬物の展示会だけだったが、長い夏対策として12月初旬に盛夏展を加えた。
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