【記者の目】秋冬偏重型ブランドに転換期 長い夏と暖冬に備えるMDへ

2024/07/08 15:00 更新有料会員限定


盛夏向けのリラックス感あるセットアップ(ウィーウィル)

 アパレル業界でシーズンMDの見直しが進んでいる。夏は酷暑で長く、冬は暖冬で寒い時期が短い。従来のシーズン区分が通用しなくなったことで、秋冬物偏重型の商品構成をしてきたほとんどのブランドは、大きな転換期を迎えている。レディスでは実施されてきたシーズンサイクルの細分化や端境期対応など、きめ細かい対応が不十分だった卸販売主力のメンズブランドにも、シーズンMDを見直す動きが広がっている。

【関連記事】《シーズンMDを見直すメンズブランド①》「ウィーウィル」 盛夏向けの型数を拡大

盛夏展を加える

 総合アパレルでは今年、シーズン区分を見直し、盛夏向け展示会を開催するところも出てきたが、個店などへの卸を主力にした小規模なメンズブランドでも同様の流れが強まりつつある。デザイナーの福薗英貴が手掛ける「ウィーウィル」は2年前から、盛夏限定の商品企画をスタートした。これまで春夏物と秋冬物の展示会だけだったが、長い夏対策として12月初旬に盛夏展を加えた。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定記者の目ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事