有力百貨店、商業施設のジュエリー担当者に聞く 独自施策で選ばれる店作り

2025/01/07 11:30 更新有料会員限定


 有力百貨店、商業施設の宝飾担当バイヤー、ジュエリーテナント担当者に、24年の商況結果と25年の見通しを尋ねた。24年はインバウンドが売り上げを押し上げたほか、富裕層向けの高額品が活発に動いた。25年も同様の流れで堅調に推移するとの見込みだ。各店共に独自の取り組みや催しで特色を出し、選ばれる店、売り場作りを目指している。二極化が進む市場で、既存の外商顧客に加え、新富裕層にも対応できる環境作りやコミュニケーション施策も磨く。

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客層に対応したサービスで

大丸松坂屋百貨店 植田貴紀さん

植田貴紀さん(MDコンテンツ開発第一部時計・宝飾担当バイヤー)

 特選を除いた一般宝飾の直近1年(23年12月~24年12月)の売り上げは、前年比20%増と好調だった。客数も24%増。インバウンドに加え国内も良く、強化した催事販売は28%増。過去最高の売り上げを記録した催しもあり、数千万円以上のダイヤモンド、カラーストーン、金製品など高額品の動きが顕著だった。店頭も金製品などが良く、9%増。顧客の高齢化を課題としてきたが、これら商品を資産目的で購入する30~50代が獲得できた。

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