ラメ糸メーカーの泉工業は、新たに「ポリウレタンフィルムラメ糸」と「セルロース・ジョーテックス」の2種類を開発、販売を開始した。ポリウレタンフィルムラメ糸は、ポリウレタンの伸縮性をそのまま生かした。
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ポリウレタンに金属製のフィルムを加工するとポリウレタンの伸縮性が抑えられるため、これまではラメ糸で伸縮性をもたせるにはポリウレタンをラメ糸にカバリングする方法しかなかった。今回ラメに絶縁性のある金属を使うことで完成した。伸縮性を損なわず、カバリング糸よりも光沢に優れたラメ糸で、現状はカラーはシルバーのみだが、徐々にカラーバリエーションを増やし、半年後には量産体制を確立する。
セルロース・ジョーテックスは、セルロース糸に箔(はく)のフィルムを貼り合わせた。ポリエステルとセルロースラメ糸がサンドイッチされた4層構造でできている。ソフトで肌触りの良さ、上質な光沢感、適度なぬめり感もある。分散染料でも反応染料でも後染めで染まる。カラーはシルバーのみ。
二つのラメ糸とも1年以上の時間をかけて開発した商品で、織りや編み用を中心に「汎用性の高さ」を前面に出して、拡販する。
【動画】ストレッチのラメ糸