泉工業 形状を保持するラメ糸を開発

2017/06/22 04:23 更新


 ラメ糸メーカーの泉工業は形状を保持するラメ糸「セルテックス3190E」を開発、販売を開始した。織物やニットを適度に形状変化させたり、崩れた形状を復元できる機能性を生かして衣料から靴、バッグなど幅広い市場での拡販を目指す。

 セルテックス3190Eは3190デニール のポリエステル糸をラメでカバリングした太番の丸撚り糸。芯になる太番の糸に、細いラメ糸を特殊な撚糸技術で巻きつける。従来、ステンレスなどを使った形状保持糸が開発されてきたが、ポリエステルで、しかもラメ糸での開発は珍しい。ポリエステルなので肌に刺すような刺激もなく、しなやかで軽い。丸撚りのため肌触りも柔らかで、後染めやアルカリ加工、家庭洗濯にも耐える。織物やローゲージの丸編みなどに対応できる。

 糸が自在に変形することで、製品を曲げたり、カーブをかけて形を保持することが可能。逆に、形が崩れた製品を元に戻せ、適度なカジュアル感をもった製品が作れる。衣料品からカーテンなどのインテリア、帽子、ブーツ、バッグなど幅広い分野が対象となり、100%使いの細ひもではリボンなどを簡単に作れる。糸とは別に編み上げたチェーンも開発し、アクセサリー用途などにも販売する。

 純銀のラメをベースにした純銀シリーズとレザー調、メタルやオパール調にみえる「メタオパール」の3タイプ。純銀シリーズは高級感や光沢を特徴に12色を、レザー調は芯糸とラメの色を変えてミックス調にしながら高級なレザーの雰囲気を表現、8色揃える。メタオパールは玉虫調の輝きで5色。別注で細番の糸の生産も可能で、中肉の織物やジャージーなどにも対応できる。

ソフトで色も豊富


リボンなどが簡単に作れ、形が維持できる



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