大阪で糸_の祭展(イトヘンノサイテン) 妖怪テーマに21社がテキスタイル披露

2025/10/07 17:00 更新NEW!


妖怪をモチーフに

 糸_の祭展実行委員会はエンターテインメント性を特徴とするテキスタイル展「糸_の祭展」(イトヘンノサイテン)を10月7日から大阪市中央公会堂で開催している。21社が出展し、自社の特徴や歴史にまつわる素材を披露している。8日まで。

 今回のイベントは繊維に関わる事業の地位向上と日本の物作りの品質や創造性、可能性を世界に発信することを目的に開かれた。1回目のテーマは日本独自のキャラクターコンテンツである妖怪。物作りの面白さや多様性を表現した。

 宇仁繊維は五文銭が腕に張り付き、目になった妖怪の百目鬼をモチーフにしたきものと羽織りを披露。ドット柄をプリントした麻調のテキスタイルと、オパール加工を施したサテンを組み合わせ百目鬼の目を表現した。「宇仁繊維がストックするテキスタイルを新しい形で提案していきたい」と魅力を訴求する。

宇仁繊維のテーマは百目鬼

 刺繍などを手掛ける山神(大阪市)は山の神ダイダラボッチの子孫であるという設定の「でいだらぼっち」を刺繍したドレスを見せた。ジャカード刺繍ででいだらぼっちを描いたオーガンディを元に、大阪文化服装学院の学生がドレスを制作。可愛さと上品さを両立した高級感のある作品に仕上げた。

蚕の神おしら様がテーマの大江と丸仙
山神は学生と共同で制作した

 ヒガシテッペイ糸_の祭展実行委員長は「工夫を凝らしたテキスタイルが揃い、見ごたえのある展示会となった。展示会をきっかけに新たなビジネスにつながってほしい」と話した。



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