消費者直販型でブランドを浸透
【上海支局】伊藤忠商事と伊藤忠繊維貿易中国は、アウトドアウェアブランド「wfeld」（フェルド）を24年秋冬から中国と日本で販売する。企画はデザイナーの野澤広志と組み、クリエイターのためのアウトドアウェアをテーマとする。中国・日本いずれも、ファンコミュニティーを持つ企業と組んで消費者直販型でブランドを浸透させる。
【関連記事】伊藤忠商事グループのプロミネントベトナム 現地企業との連携強める
同ブランドは、企画は日本人が行うが、物作りからマーケティング戦略まで中国に軸を置く。今後はデザイナーが中国のトレンド、売れ筋、要望を現地で確かめ、デザインを提案していく。特にコロナ禍以降は国ごとに違う価格設定では消費者の支持が得られないため、日本と中国で同一価格にする。商標権も中国で取得した。
中国での販売パートナーは、浙江省杭州を軸にカフェやキャンプ場、セレクトショップを運営するABCキャンピングカントリー。消費者とのコミュニティー形成、キャンプ用品販売、空間やビジュアル表現まで得意とする企業で、杭州、上海に実店舗を持つ。同社に卸先開拓から直販まで任せて、クリエイターやアーティストのためのアウトドアウェアとしてブランド構築していく。
クリエイター向けのウェアとして差別化するため、24年秋冬物ではテキスタイルデザイナーの足立豊樹のテキスタイルブランド「ノワート」と協業した。アウター2480元、パンツ1780元など。
日本では、兵庫県三田市に本社と大型店を置くバッグ製造卸・小売りのアンバイが販売する。
