伊勢丹メンズ館 カスタマイズシューズの期間限定店

2019/02/22 06:28 更新


 伊勢丹新宿本店メンズ館は地下1階紳士靴売り場で、3Dプリンターを活用して、エコーのカスタマイズシューズを販売する「クアントゥー・カスタマイゼーション・プロジェクト」の期間限定店を3月26日まで開いている。

(海藤新大)

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 デンマークのシューズメーカー、エコーのエコーイノベーションラボ(ILE)が開発した機器・システムを活用し、足の動きをデジタル集積・分析して、店内の3Dプリンターでシリコーン製ミッドソールを製造する。

 店頭で客の足の形を3Dスキャナーで計測。サイズや左右の足の形の違いなど細かな部分まで15秒で測る。その後、センサーが内蔵された専用のシューズを着用し、30秒間トレッドミルで歩行。上下左右の圧力のかかり具合や、重心の運び方、歩き方の癖、歩幅などを計測し、前方の画面に表示する。その計測データを店内に設置した2台の3Dプリンターに送信し、その場で客に合わせたシリコーン製のミッドソールを作る。計測からミッドソールの作製まで約1時間。アッパーの色は13色から選べ、価格は計測料、ミッドソール、シューズ含めて7万6000円。計測料は初回のみ。

 開店に先立って開かれたプレス向け発表会では、エコーのシューズの愛好家というフィギュアスケーターの小塚崇彦さんが実際の計測を体験、「これからスケートシューズにも応用されたり、世界中の靴が変わるかと思うとわくわくする」と語った。パトリッツィオ・カルッチILE代表は「日本を代表する百貨店の最高の環境で試せることに感謝している。日本で成功を収め、さらに拡大していきたい」と意気込みを語った。

 伊勢丹新宿本店メンズ館は「実店舗としてお客様に体験を提供することは重要。今回の取り組みもその一環」とし、8月26日に伊勢丹新宿本店の婦人靴売り場での常設化も予定している。

センサー付きの専用シューズで歩き方の癖や重心位置などが計測される
その場で計測、製造まですべて行うことで、リアル店での体験という強みを生かす


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