【店長】本当に役立った? 社内研修制度

2013/07/29 07:16 更新


 どんな立派な社内研修制度を企業側が用意しても受講する側の意識が低いと十分な効果は上がらない。そこで社内研修制度を受けた店長、店長代理に聞いた。「本当に役立った?」。すると知識やノウハウの習得に加え、「意識が大きく変わった」との声。個人の成長をうまくチーム力の向上につなげている。

独りよがり→チーム力引き出す
「リーガルシューズ」横浜ザ・ダイヤモンド店店長・北野えみさん

 リーガルコーポレーションは、社内人材教育機関「リーガルカレッジ」で靴のプロフェッショナル販売員を育てる。北野店長は、店長→リーガルカレッジ講師→店長と、講師を経験したことで「大きな視野で物事を見れるようになった」と話す。

 講師になるための研修で「自分の接客が独りよがりだったと知り、多面的に考える力がついた」。販売子会社の販売員だった自分が本社から全体を見渡す立場になり、「視野が広くなった」ことも貴重な経験だった。研修を受ける前の店長時代には「相手の立場に立たず、自分ができることを他のスタッフもできるはずと押し付けていた」が、講師を経て赴任した店では「販売員の個性を大切にし、皆が働きやすい環境を作った」ことでチームの力を引き出し、売り上げを前年比で2割伸ばした。

 講師を経て3店目となる横浜ザ・ダイヤモンド店は赴任してまだ3カ月。売場が広く、販売員の数も客数も多いため「社員同士の会話を増やし、来店したお客様とのアイコンタクトを含めて挨拶をできるだけ交わす」ことから始めている。「実績はこれからだが種まきをしているので必ず芽が出る」と研修で得た種を着実に成長させている。

(続きは繊研新聞で=お申込はこちら)

北野さんは、リーガルカレッジの講師も経験した
北野さんは、リーガルカレッジの講師も経験した


この記事に関連する記事