Forever Woman! 1/2(宇佐美浩子)

2016/03/07 18:22 更新


3月という響きに、なぜだか女性を感じてしまう。

「ひな祭り」があり、花々が咲き始め、そして春色モードへとスライドする…そんな華やぎの季節を迎えるからかもしれません。

そこで3月は「Forever Woman!」と題し、シネマあり、ファッションあり、アートあり…と、輝きつづける女性たちに目を向けながら、ライフスタイル的シネマコレクションを前後2回にわたってご紹介を!

 

 

 

ということでまずは『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』

世界各国で話題を呼んだ『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』から早3年。前作をご覧になった方なら「果たして彼らはどうなっているのだろう?」と、興味津々かも。

話の流れとしては、「インドのラグジュアリーリゾートホテルで優雅な暮らし」を思い描き、移住を決意した人生キャリア長めの英国人男女7人。キャッチコピーとは異なる現実を目の当たりにし、一度は落胆した彼らだったが、思いも新たに歩み出した各々のステップとは...

≫≫ここまでが前作

 それから数年が経過した本作でも、舞台は未だラグジュアリーを夢見て現在進行形にあるマリーゴールド・ホテル。メンバーも5人へと減少したものの、その連帯感や暮らしぶりは安定しつつあるような、ないような?

とはいえ、若きオーナーの結婚問題やホテル事業の拡大など、それぞれに抱える問題は尽きない。そうした中、謎のホテルゲストも登場し、物語はより多重層と化し、面白味を増していく。

 

 

 

本作の魅力はやはり何といってもフォーエバーな輝きを放つキャストの素晴らしさにあるといっても過言ではない。ジュディ・デンチ、マギー・スミス、ビル・ナイ、リチャード・ギア...

 また彼ら同様、スクリーンでキラリと輝きを放つジュエリーも、「さすがインド!」といった趣。そこですかさずエンドロールまでチェックした結果、「special thanks」に下記の名を発見。

Amrapali JAIPUR(アムラパリ ジャイプール)」。おそらく、劇中すべてのジュエリーではないとは思うが?

ちなみに当ブランドは、インドならではの繊細な職人技とエキゾチックな表情が魅力で、現在インドのみならず世界9ヶ国で展開されているようだ。また世界的に活躍する女優をはじめセレブリティ等にも愛用されているという。

 

そしてなんと、「キラリト ギンザ」でそのブランド・ショップと出くわすという、運命的出会いが待ち受けていた!それはまるで、日本におけるマリーゴールド・ホテルツアーのような時間とでもいえそうな・・・

 

 
3月4日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
© 2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

 

さて、インドの美しいコスチュームをたくさん目にした後は、少しばかりギンザでモード&アートな寄り道をご一緒に!

 

 

 

銀座メゾンエルメス フォーラムで5月15日まで開催中の展覧会、「YÔKAÏNOSHIMA」 シャルル・フレジェ展

世界各地の民族衣装や、伝統衣装、習わし、儀式、祭礼のためなどのコスチュームをシリーズで撮影し続けているフランス人写真家による本展では、日本列島の北から南へと全58カ所の取材を中心に、氏が手掛けてきた近年の代表作「WILDER MANN」シリーズ(2010~2011年)と共に構成されている。

 

 

 

どことなく愛くるしさを秘めた仮面などの装束に身を包んだ氏の目に映る「YÔKAÏ」(妖怪)こと、神や鬼たち。日本人である私ですら実物に対面することがないかもしれない、それぞれのポートレートを前に、各作品の背後に潜む人類学的、民族学的奥行きの深さを感じる。

日本のランドスケープにインスパイアされたという、起伏あるユニークなレイアウトの会場は、若手建築家、松島潤平が担当している。

 

 
シャルル・フレジュさん

 

余談だが、本展内覧会の場にてお目にかかったアーティストに日本列島巡りの話を伺う中、直に伝わるエネルギッシュな作家魂。その情熱はもしかすると、私たちが手掛けている東京ガイド的フリーペーパー「Tokyo Perspective」のギフトをきっかけに、東京のどこかで新たなシリーズが…などと、勝手に夢を膨らませた私であった。

ここで再び「Forever Woman!」のシネマコレクションを再開。

 

 

 

94歳にして現役キャリアウーマン! おまけにファッションアイコンなのだから、脱帽の限り。

『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』

 1950年代よりインテリアデザイナーとして活躍し、9代にわたる歴代大統領に在位期間中、ホワイトハウスの内装修復プロジェクトを任されるなど、そのプロフィールのキラメキ度もまた素晴らしい。

また何といっても、彼女のアイデアあふれるファッションセンスは、「人とは違うスタイル」を好む幼少時から不変のポリシーだそうで、アイデアソースとなるシーンがしばしば登場するスクリーンには、きっと女性ばかりか、男性たちも釘付けになるはず。

ちなみに、「このお顔をどこかで見たような」と思われた方は…

正解!なぜなら当コラムでも昨年5月、「世代を越え受け継がれる、価値ある魅力とは?」にてご紹介した作品「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」にも登場しているから。

 

 

 

そして、人生の先輩として放つ名言の数々もお聴き逃しなく!なかでも、個人的に忘れられないのが、こちら。

 センスがなくても、幸せならいい。みんな好きな服を着るべきだもの

 自分を一度も美人だと思ったことは、一度もない。

私みたいな女は、努力して魅力を身に着けるの。 色々な事を学び、個性を磨くのよ

 まだまだたくさんありすぎるのだが、あとはご本人が映し出される劇場で!

 

 
3月5日より角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
ⓒIRIS APFEL FILM, LLC.




うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中



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