阪急うめだ本店は、婦人靴売上高の2割弱まで拡大しているスニーカー需要に対応するため、デザイナーやクリエイターのスニーカーを集積した編集売り場「スニーカー・エディット」を4階のシューズギャラリー(婦人靴売り場)に27日、新設した。
スポーツブランドなどのコンテンポラリーラインの品揃えの既存売り場に加えて、モードやストリートテイストのスニーカーを編集、提案することでブランド数やグレードの幅を広げた。カスタマイズにも対応する。
(吉田勧)
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スニーカー・エディットは、既存の「スニーカーズ・バイ・エミ」に隣接して新設した。売り場面積は約50平方メートルで、エミ(約50平方メートル)を含め、スニーカー編集売り場は倍増した。スニーカー売り場の拡大は、女性の通勤スタイルの変化などスニーカースタイルの幅の広がっていることや、ラグジュアリーブランドもミレニアル世代獲得を狙いにスニーカー提案を強化していることなど、需要が拡大しているとみているため。
婦人靴全体に占めるスニーカーの売上高構成比は「3~4年前は10%以下だったが、今は18%まで拡大している」(星加精二郎ハンドバッグ・婦人靴商品部MD)という。
エディットは、「カルバン・クライン」「ヌメロ・ヴェントゥーノ」「ケンゾー」「エミリオ・プッチ」「MSGM」「ピエール・アルディ」「アトランティックスターズ」「ヴェジャ」「カルフ」「ミハラヤスヒロ」「メゾンエウレカ」などモードやストリートブランドを集積した。価格は3万円台や5万~10万円が中心。
エディットは、3階モードにあるカスタマイズ工房の「アトリエ・ノティファイ」と連携し、刺繍やペインティングなどのカスタマイズにも対応する。また、3月からインスタグラムでの情報発信やECも開始する。ウエストポーチやストリートテイストのソックスなども順次導入していく予定。新設したエディットの売上高目標は約2億円。
なお、婦人靴全体の売り上げはラグジュアリーブランドを含めたスニーカーが2ケタ増と好調で、18年度は約60億円を見込んでいる。