阪急うめだ本店は3月5日、6階プレミアム(婦人服)を改装オープンした。「審美眼を持つ大人の女性のためのファッションワールド」の確立が狙いで、コンテンポラリーゾーンを大幅に拡大した。オーセンティックゾーンは縮小し、壁面のない平場型での集積展開に切り替えた。既存の上質カジュアル、クリエイターゾーンを含めた6階婦人服の売り場面積は2079平方メートルから2161平方メートルになった。婦人服、とくにミセス・シニア向けを圧縮する百貨店が多いが同店は、次世代を含めた百貨店顧客の拡大を見込んで展開面積を維持した。
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コンテンポラリーの面積は改装前に比べて約70%増で、6階婦人服でもっとも大きいゾーンとなった。フロアの主要ブランドのひとつと位置付けている「ジョゼフ」を4階から移設し、ジュエリーなど雑貨を強化した新コンセプト店を開設した。また、西日本初ショップとなる「ブラミンク」のほか、「マックスマーラ・ザ・キューブ」などを新規導入した。「クラスラウンジ自由区」は「クラスラウンジ」のみの展開に切り替えた。
壁面展開が多かったオーセンティックの展開面積は約40%減となった。買い回り性を高めるため平場型の集積にした。工芸品や日用品を揃えた「ペセリコ・トレジャーボックス」などを新たに導入した。上質カジュアルも「ストラスブルゴ」を導入するなど一部改装した。
なお、6階の隣接売り場は、これまでのLサイズ婦人服から、今春の改装で高額時計の品揃えを強化したウォッチギャラリー「カルティエ」などジュエリーギャラリーになる。富裕層の買い回りを見込んで、各ブランドともコレクションラインなどのインポートを強化している。