阪急うめだ本店は6月14日、9階の祝祭広場で「グッド・バイブ・フロム・シー~海からひろがるクリエーション」と名付けたイベントをスタートした。海に注目し、ファッションブランドなどのサステイナブル(持続可能)なコンテンツを編集した。様々なストーリーやメッセージを秘めたアイテムを集め、ビジュアルな訴求やワークショップ開催など、「エモーショナルに楽しんでもらえる」売り場を目指した。6月19日まで。
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出店ブランド・店は13。服や雑貨、インテリア、アップサイクル商品、アート作品など多彩に揃った。メインの一つが、「Z世代の共感を期待した」大阪文化服装学院の学生による約100点の作品販売だ。「自然が生み出す偶然のカラー、色合いの魅力」をテーマに、スーパーデザイナー学科生が藍染めのTシャツや手提げバッグ、ストールなどを揃えた。
制作にあたり、実際に徳島県海陽町で藍染め研修ツアーをし、阿波藍プロデューサーの永原レキさんからのレクチャーや、藍染め工房「ハイカラー・ハンドワークス」などで研修を受けた。こうした様子をパネルでも紹介している。パールシティ神戸協議会の協力により、ファッション・クリエイター学科生による規格外パールのアクセサリーも用意した。作品を手掛けた学生が接客もする。
「エコアルフ」は、水族表現家の二木あいさんと協業し、二木さんの写真作品を、エプソン販売のインクジェットプリンター「モナリザ」でプリントしたドレスを提案。アベイルの協力も得て、ドレスの着用イメージを操作できるようにした。
このほか、サステイナビリティーと感度を追求した店舗「ザ・グッドランド・マーケット」、ICチップを搭載したエコバッグのプラットフォーム「ルーパック」、宇和島産の羽パールを使ったジュエリー「モナムール」、セルビッジデニムやレザー、真鍮(しんちゅう)などで経年変化を楽しめる家具「オールドオーバー」などが新作を打ち出した。アートは画家の玄(GEN)氏が手掛けた作品がある。
会場は二木さんの作品をモナリザで表現したテキスタイルを活用して彩った。期間中はトークショーやパネルディスカッション、様々なワークショップも実施する。