東洋紡は140年以上の歴史ある企業。紡績業として出発し、創立に渋沢栄一が関わったことでも知られる。今も従業員が1万人近い製造業で、唯一の女性役員が執行役員コーポレートコミュニケーション部長の石丸園子さんだ。衣服の快適性などの研究職から、全社に関わる役割へとフィールドを広げてきた石丸さんを大阪本社に訪ねた。
文系も理系もなしに
――いわゆる〝リケジョ〟(理工系女子)として進まれてきたのですか?
高校の時は一応、文系のクラスにいたんです。数学は結構好きだったので、点数を稼げる英語と数学で受験する場所を探していたら、奈良女子大学の家政学部があって。そこの被服学科が、また理系でも文系でもない。文学史もあれば、洗剤も扱っているというところで、なんかよくわからない人たちなんですね(笑)。4回生の時には、温熱生理学という講座を選択し、その先生の研究がすごく面白くて。
日本は文系・理系という考え方も根づいていますが、社会に出てからは、そうしたことは関係なく、いろいろなことをやっておいた方がいいんじゃないかと思っています。文系も理系もなく、いきましょうよと言いたくなりますね。東洋紡でも、研究者として入社しましたが、飛び地のような本流でないところにずっといて、ちょっと変わったことをやってきた感じです。
――ターニングポイントを教えてください。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!