カンタベリー ラグビーW杯日本代表ジャージーを発表

2019/07/05 06:29 更新


 ゴールドウインのグループ会社で、ラグビー用品を生産・販売するカンタベリーオブニュージーランドジャパンは、9月20日に開幕するラグビーワールドカップで日本代表が着用する新ジャージーを発表した。ポジションに合わせて3種類のジャージーを開発したほか、フォワード用とバックス用にメイン生地の編み方を変え、ポジションごとに求められる機能に配慮した。レプリカジャージ―は10日から、全国の「カンタベリー」ショップなどで販売。W杯終了までに前回大会の15倍に相当する20万枚を売る計画。

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 前回15年のジャージーは、フォワード用とバックス用でシルエットを変えていたが、今回はフォワード用をさらにフロントローとセカンドロー・バックローの二つに分け、バックス用と合わせて計3種類を開発した。例えばフロントロー用なら耐久性とホールド感を実現、バックス用は相手につかまれづらいシルエットにするなど、各ポジションに適した機能・仕様にした。メイン素材は「アルファドライ・エクストリーム」を採用。フォワード用は同素材の経編み生地(福井県産)、バックス用には同素材の丸編み生地(和歌山県産)を採用した。

 この結果、新ジャージーは基本性能が向上、15年ジャージーと比べて耐久性は8~9%、メイン素材の軽量性は7~12%、運動性は41~43%、速乾性は17~37%高まった。デザイン面では、日本の精神性を表現。白と赤をベースに、伝統のジャパンストライプのデザインは兜(かぶと)の前立てをモチーフにし、スピード感と躍動感、力強さを示した。

 素材から加工、縫製まですべて日本で行った。フィット性を高める立体成形技術などは、17年にゴールドウインが開設した研究開発施設「ゴールドウインテックラボ」にあるモーションキャプチャーのシステムなどを活用した。レプリカ商品は4800~1万800円。

 カンタベリーオブニュージーランドジャパンの森本邦夫社長は「ワンチームジャパンをテーマに、日本が持つ技術とテクノロジーを融合し、選手だけでなく国民全員が一つになるようなジャージーを作った。ラグビーに求められる究極の耐久性と軽量性を実現した」と話した。

新ジャージーの発表会見


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