《解説》ゴールドウインが高収益体質である理由

2024/09/09 06:29 更新有料会員限定


中期ビジョン説明会で記者からの質問に答える渡辺社長

 ゴールドウインは7月に発表した新中期経営計画で、自社ブランド「ゴールドウイン」の店舗開発や宣伝販促、主力ブランド「ザ・ノース・フェイス」の新商品開発などに、「29年3月期までに360億~455億円投資する」と宣言した。その具体的内容は8月14日からの連載で記したが、こうした積極策を打ち出せる同社の高収益体質も注目されている。

(本社編集部=杉江潤平)

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アシックスをも超える

 実は同社にとって今期(25年3月期)は、21年度から始まった旧中計の4年目にあたる。しかし好業績が続き、その計画を前倒しで達成できたため、今年度を1年目とする新中計を作ることになったのだ。

 特に利益段階での計画達成度は著しく、営業利益と経常利益目標は2年目(23年3月期)でクリア。その年度の純利益(209億7700万円)は、同社より売上高が4倍も大きいアシックスすら上回った。

 ちなみに前期(24年3月期)は、売上高1269億700万円(前期比10.3%増)に対して、営業利益は238億4700万円(8.9%増)、経常利益は326億100万円(16.1%増)、純利益は242億8100万円(15.7%増)と、さらに伸ばしている。

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