ゴールドウイン サンフランシスコ金融街に海外旗艦店

2019/11/26 06:30 更新


 【サンフランシスコ=立野啓子通信員】ゴールドウインの海外旗艦店の1号店が22日、サンフランシスコ金融街と隣接するジャクソンスクエアにオープンした。

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 社名でもある「ゴールドウイン」ブランドを、世界展開していくグローバル戦略は、米国では2年前にECでスタートした。直営店を世界主要拠点に開いていく中で、ホリデーセールを前に1号店が開店。20年度にはドイツのミュンヘンと中国の北京に旗艦店を開く計画だ。

 旗艦店オープンに駆け付けた西田明男社長は、「直営店は、顧客の反応を試しながら物作りをする上でとても重要」と強調した。同社は直営店152店を持ち、売り上げ比率は卸と半々。

西田明男社長(左)

 「オープンと同時に最も値が高いフーデッドシュプールダウンコートが売れた」と語る新井元理事役員総合企画統括本部グローバル本部ゴールドウイン事業部長は、「ザ・ノース・フェイス」の発祥地でもあるこの地を1号店に選んだ理由に、米国有数のアウトドア活動の玄関口であることを挙げる。背後にはシエラネバダ山脈に囲まれたスコーバレーなど第1級のスキーリゾート地とタホ湖、世界遺産のヨセミテ公園など雄大な自然が控える。

米国有数のアウトドア活動の玄関口を選んだ

 新店の売り場面積は約66平方メートルで白と黒を基調にする。店舗のあるジャクソン通リは、19世紀のゴールドラッシュ時代の古い倉庫の外観を残すハイエンドのブティックが並ぶ。顧客の中心は観光客ではなく、シリコンバレーのIT・バイオテック企業などで働く高所得層だ。

ジャクソンスクエアにある店舗

 スキー、アウトドアとコンプレッションウェアなどアスレジャーの商品で構成。機能性とジャパンクオリティーにファッション性を加えた商品を提案する。現在はメンズが80%を占めるが、海外では女性の需要も大きく、3~5年で半々になるかもしれないとする。

開店祝いでにぎわう店内



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