切り替える大手GMS衣料 ワンストップを維持、外部活用で若返りへ

2024/03/22 08:00 更新有料会員限定


商品企画に現場を巻き込むイオンリテールの「TVC」

 苦戦が続いた大手GMS(総合小売業)衣料品がこの春、大きく動く。イオンリテールはカジュアル分野を子会社に移管、「TVC」として製販一体の体制を整え、接客を強めて売り込む体制に変わる。イトーヨーカ堂はアダストリアと連携、「ファウンドグッド」としてFC型の売り場に切り替える。

(田村光龍)

イオンリテール SPA型で効率アップ

 イオンリテールは「強い総合を実現するのは大原則」(井出武美社長)として、23年春にスタートした専門店化を目指した衣料品改革を加速、主力のカジュアルを子会社トップバリュコレクションに移管する。各店はコンセッショナリー契約の「TVC」という製販一体のSPA(製造小売業)にして、従来のセルフ販売から接客販売に近い形に切り替える。

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