【サンフランシスコ=立野啓子通信員】米最大のカジュアル専門店チェーンのギャップ(サンフランシスコ)は18年度第4四半期(18年11月~19年1月)決算の発表に合わせて、業績のけん引役となっている「オールドネイビー」を別会社として切り離すと発表した。
2年連続で既存店増収が続き好調なオールドネイビーに対し、アイコンブランド「ギャップ」の低迷が背景にある。2年間でギャップの店舗を230店閉鎖することも発表した。
第4四半期の既存店売上高はオールドネイビーが前年同期比9%増、ギャップ5%減、バナナリパブリック1%減。
オールドネイビーの年商は80億ドル。一方、オールドネイビーを切り離した後の専門店グループは90億ドル規模で、ギャップのほかアスレタ、ヒルシティ、バナナリパブリックなどで構成する。専門店グループのCEO(最高経営責任者)には現ギャツプ社CEOのアート・ペック氏が、オールドネイビーを手掛ける新会社のCEOには現オールドネイビーCEOのソニア・シンガル氏が、引き続き就任する。
ギャップの18年度第4四半期決算は売上高46億2300万ドルで3.2%減、純利益は減税効果もあって2億2600万ドルで34.6%増。年間の売上高は165億8000万ドルで4.6%増、純利益は10億300万ドルで18.3%増となった。