二子玉川ライズSC 産学連携で3Rテーマにイベント

2020/03/24 10:58 更新


 東急モールズデベロップメント(TMD)が東急田園都市線二子玉川駅前で運営する二子玉川ライズ・ショッピングセンター(東京都世田谷区)は3月20~23日、3R(リデュース、リユース、リサイクル)をテーマにした産学連携イベントを屋外広場で開いた。徳島県上勝町のクラフトビール醸造会社、ライズアンドウィン・ブルーイングカンパニー(ライズ&ウィン)、産業能率大学と連携した。新型コロナウイルス感染拡大を受け、中止も検討したが、「学生の思いを形にしたい」(TMD)と判断、当初予定していたワークショップをやめるなど規模を縮小して実施した。

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 ライズ&ウィンのビールを販売したほか、春に上勝町に開業予定のごみ処理場主体の施設を再現したブースやビニールハウスの骨組みを使ったギャラリーなどで、上勝町の3Rの取り組みや参加した学生の思いをパネルで掲示した。会場の設備は廃材やリサイクル可能な資材を使用。同SC内で回収されたペットボトルを利用したランプシェードとベンチも配置した。ビールは施設内の飲食・食物販4店でも販売し、全テナントに「館の取り組みを知ってもらう」(二宮道彦総支配人)ため、ビールの無料券を配った。イベント会場で販売した商品を含め、ビールの売り上げの3%を二子玉川ライズも参画する二子玉川エリアマネジメンツに多摩川河川敷の環境保全活動費用として寄付する。

 上勝町はごみを出さない「ゼロ・ウェイスト」を日本で初めて宣言、ライズ&ウィンも3R活動に積極的に取り組んでいる。同SCは「多くの人が集まり、街の拠点でもある商業施設としてできるSDGs(持続可能な開発目標)への取り組み強化」をかねて検討、ゼミ活動を通じてライズ&ウィンと交流していた産能大と同社との協業プロジェクトを昨年3月にスタートした。今回のイベントはこのプロジェクトに沿った企画。今後もプロジェクトを継続、「SC以外を含めた二子玉川ライズ全体の取り組みとして広げ、新たなパートナーも加えたい」という。

廃材やリサイクル可能な資材を使用、環境保全の重要性を訴えた


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