個性派ファッションEC「ファンキーフルーツ」を運営するPMコーポレーション(大阪府池田市、電話072・763・2432)は、実店舗強化にかじを切る。4月、大阪・アメリカ村に路面店を出店、秋には大阪のファッションビルに進出する。原宿カジュアルと大阪の笑いを組み合わせた、〝ネタ感覚〟のファッションを売りに、独自のカルチャーを発信する。
奇抜さが人気の理由
08年に楽天市場に出店し、12年頃は年商8億円規模まで成長していたが、ECの競争激化やマス向け商材を少なくしたことで、現在5億円規模となっている。
もともとは原宿系ファッションを販売していたが、次第に「何でも面白がる大阪のノリ」を加えた服が主力となった。半分以上がオリジナルで、日本国旗をほうふつとさせる色使いのパーカ(2900円)や、ウサギ耳の付いたセーラーカラーブルゾン(5900円)、「うるさいなぁ、もう。」などの脱力系メッセージがプリントされたビッグTシャツなど、パンクやモード、コスプレ感覚がミックスされた奇抜なデザインで、根強いファンをつかんでいる。