ファストリ財団 米英のファッション大学院奨学金スタート 柳井理事長が最終面接

2020/12/18 06:29 更新


 世界トップクラスの大学院で学び、ファッション業界で次世代のリーダーを志す学生を支援します――ファーストリテイリング財団は、アメリカとイギリスのファッション大学院の授業料などを奨学金として支援するプロジェクトを実施する。年齢、性別、国籍は不問。条件は「世界のファッション業界の発展に寄与することを目指しているか」。最終面接は財団理事長の柳井正ファーストリテイリング会長兼社長が行う。

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 「ファッション大学院奨学金」は、ファッション産業の発展に貢献する人材育成を目的にスタートした。イギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートやアメリカのファッション工科大学など財団の定めた米英の大学院のファッション関連学科に21年9月からの入学が決まっている人が対象だ。授業料、健康保険料など総額1300万~1400万円相当を支給する。

 昨年も実施したが、今回は各教育機関と連携し、日本人以外の応募も受け付ける。日本からはウェブサイトを通じて応募する。デザイン、マーケティング、経営など専攻を問わず、応募者は何を学ぶかだけでなく、「学んだことを生かし、将来、何を実現したいのか」を問われる。

 21年4月の書類選考を経て、5月の面接では柳井会長やクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏らが「ファッション産業をより良いものに変えられるよう、グローバルに活躍できる資質を備えているか」を見極め、奨学金の支給を決定する。



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