FIT パリ、香港の提携校と合同で日本研修

2017/12/07 04:27 更新


 FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)のグローバル・ファッション・マネジメント(GFM)コースは、仏国立モード研究所、香港工科大学と合同で、昨年に続き2日間の日本研修を実施した。

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 GFMは産学一体となった実践的教育を行う修士コースで、パリと香港の提携校と共同でニューヨーク、パリ、香港で3週間の研修を実施。前回から香港研修の後、選択制で日本でも研修を行っており、2回目の今回は学生と教授合わせて35人が参加。世界的な企業として製造業のトヨタ、小売業の伊勢丹新宿本店、無印良品有楽町店を視察した。

 初めて訪れた無印良品では、店長からコンセプトの説明を聞いた後、製品と売り場を視察。「哲学と日本の価値観に根ざしたブランドで、強いアイデンティティーを持つことに感銘した。ブランド理念をリアルに体験できた」など好評だった。テキスタイルブランド「NUNO」のデザイナー、須藤玲子さんから、織物を見ながら日本の布作りの講義も受け、「日本の〝もったいない〟精神の重要性を体感できた」との声も聞かれた。

 伊勢丹では、各売り場の担当者からMDやVMDの説明を聞き、世界最高水準の顧客サービスについて学び、〝デパ地下〟で各自の昼食の購入も体験した。

 また初日は、トヨタ自動車の施設やトヨタ産業記念館などを見学。普段は非公開の溶接工場では、ロボットが鮮やかに溶接作業を進める工程を見た参加者から、歓声が上がっていた。「組み立て工場の最先端技術、ジャスト・イン・タイムの製造と自動化の実践も見られ、貴重な機会だった」などの感想が聞かれた。

昨年に続き2回目の日本研修で、初めて無印良品有楽町店も視察
テキスタイルブランド「NUNO」のデザイナー、須藤玲子さんから日本の布作りの講義も受けた


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