《FB用語解説》ガラ紡 日本独自の紡績法

2021/04/27 06:22 更新


 長野県出身の発明家、臥雲(がうん)辰致(たっち)が発明した日本独自の紡績法。綿を詰めた円筒を回転させ、上に向かって綿糸を引き延ばしながら巻き取っていき製糸する。明治期に愛知県三河地方で一大産地を形成したが、その後欧州から均質な糸を安定して作り出す紡機が日本に紹介され、日本国内でも機械が作られるようになると衰退した。しかし、スラブ状でナチュラルな風合い、柔らかさを好むホビーやアパレル業界からのニーズがまだある。今ではラオス、中国にガラ紡機を導入して作る日本企業のほか、数社の国産メーカーが存在する。



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