繭を煮てわた状に広げたもの、絹のわた(floss silk)。日本では古来、わたといえば真綿のことを指したが、木綿が伝来してから綿もわたと呼ばれるようになり、本来のわたという意味で真綿と称されるようになった。軽くて暖かく、保湿性に優れる。屑(くず)繭や玉繭を薬品や灰汁(あく)で精練し、縦横の方向に延ばし、ハンカチ大のシート状に成形。引きほぐして布団や衣服の詰めわたにしたり、紬糸や絹紡糸の原料にする。また、人間の肌と同じ動物性たんぱく質が含まれているため真綿で洗顔すると美肌を保つといわれている。繊維は細いが強靭(きょうじん)。
《FB用語解説》真綿(まわた) 軽くて暖かいシルクのわた
2019/02/13 06:18 更新