【ファッションとサステイナビリティー】ニッセンケン メイドイングリーンへの関心高まる

2020/08/05 05:00 更新


 繊維製品の安全性を証明する国際規格「エコテックス」のトレーサビリティー(履歴管理)証明「メイドイングリーン」への関心が高まっている。年初にミドリ安全が日本で初めて取得し、ニッセンケン品質評価センターによればさらにメイドイングリーンの取得の準備を進めている企業が複数あるという。グローバルでは欧州を中心に増え、認証取得製品は2659アイテムに上る。

 メイドイングリーンは、安全・衛星・社会的責任に対する生産工場の認証「ステップ」を取得した工場での生地生産・縫製と、各素材・最終製品の安全性証明「スタンダード100」の取得が要件となる。ハードルは低くないが、今後の事業継続にはサプライチェーンの見直しが欠かせないとみる企業が増えている。

 ミドリ安全は「安全・健康・快適職場への奉仕」の社是の下、安全・安心な商品提供のため、ISO認証やグローバルブランドの認定を受けていた自社縫製工場でステップ認証を取得した。大口サプライヤーである東レグループのステップ取得工場とスタンダード100取得製品を持つ各部材メーカーの協力で、メイドイングリーン取得が可能になった。誰と組むかがポイントだ。この取得で、環境問題に取り組む大手企業からユニフォーム採用の多くの声がかかっている。


(繊研新聞本紙20年7月28日付)

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