三菱ケミカルは、第三者機関の評価を得て、トリアセテート「ソアロン」のサステイナビリティーを追求するとともに、発信を強める。FSC(森林管理協議会)認証に続き、10月にブルーサインを運営するブルーサイン・テクノロジーズとシステムパートナー契約を締結した。
世界的なサステイナブル素材の広がりから、製造工程など詳細な情報を求める顧客が増えており、統一的な基準を設ける第三者評価が重要と見る。
ソアロンは、木材パルプを主原料にした半合成繊維で、同社が世界で唯一生産している。パルプは、再生を保証するプログラムにより、持続可能な形で管理された森林から調達しており、17年に原糸を製造する富山事業所フィラメント工場がFSC認証を取得した。
ブルーサインは、繊維業界の環境保護と労働者、消費者の安全に関する基準。三菱ケミカルは、一定の基準を順守するシステム・パートナー契約に続き、20年に「世界初」となる原糸でのブルーサイン取得を目指す。
複合素材でも持続可能性を高める。ポリエステル混「ミッション」は、リサイクルポリエステルに切り替え始めた。GRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)も申請している。
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(繊研新聞本紙19年12月4日付)