【PR】旭化成 サステイナブルでインドに貢献 国連BCtAプログラムを進化

2021/06/16 00:00 更新


 旭化成はサステイナブル(持続可能な)の取り組みを強め、進化させている。2016年から、インドでのキュプラ「ベンベルグ」事業で国連開発計画が主導する「ビジネス行動要請(BCtA)」に参加しているが、このほどこれを更新・継続するとともに、水処理・浄化に使われる中空糸膜「マイクローザ」事業でもインドでの取り組みを進める。

インドで展開する社会貢献活動

■技術支援で所得増や新規雇用に

 BCtAは、国連や多国間の開発機関・政府により2008年に発足した、啓発プラットフォームかつ国際的なメンバー制ネットワーク。貧困や格差の解消、そして持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、商業的に持続可能なコア・ビジネス・ソリューションを模索し促進しており、これまでに280以上の企業が賛同している。

 旭化成が参加したのは2016年からだが、もともとベンベルグ事業でインドとは深い関わりがあり、1976年からインド輸出を開始、現地で作られた生地がサリーやデュパタといった民族衣装に使われている。2000年代以降に販売が増加し、今ではインドがベンベルグ最大の市場となっている。

 BCtAへの参加をきっかけに、旭化成はインドで原材料から最終製品までのサプライチェーン全体への働きかけを強め、現地の所得向上や女性の社会進出といった社会課題の解決に貢献してきた。

 例えば、ベンベルグの原料となるコットンリンターの品質向上を通じた取り組みだ。インドは世界有数の綿花生産国であり、綿花の種子のまわりのうぶ毛であるコットンリンターの調達先としても有望だったが、以前は品質が安定しないために仕入れを増やすことができなかった。旭化成はコットンリンター採取に必要な設備や分析機器を現地サプライヤーに無償で貸し出し、技術者も派遣して支援。新たなビジネスの拡大を通じた所得向上や雇用増につなげている。

設備を無償貸与している原料メーカー

 また、生地生産者に対しても開発や染色技術の向上をサポートする。ベンベルグはインドの繊維産業の中心地であるグジャラート州で多くを販売しているが、先進国に比べると技術的に遅れ、品質も安定しないという課題があった。資金力に乏しい小規模事業者が多く、技術・品質向上のための設備投資も難しかった。旭化成はテキスタイル生産の豊富な経験を持つ技術者を現地に派遣し、継続的な技術指導を実施。品質が安定したことで顧客の満足度が向上しただけでなく、無駄な廃棄を減らし、生産性を高められた。定期的に生地開発セミナーも開いて最新のテキスタイルトレンドや消費者のニーズを伝え、生地生産者の商品力向上を通じて収益を高め、現場で働く労働者の賃金向上にも貢献している。これらの取り組みを始めた2000年以降、現地のベンベルグ生地生産者は販売量が約6倍に伸びるという成果が生まれている。

製織工場での技術指導

■現場支える未来世代を育てる

 インドの繊維業界やファッション業界の未来を担う若者・学生への人材育成にも取り組んでいる。ベンベルグはインド市場で40年以上販売してきたが、現地では一般消費者の素材への知識が不足しており、ベンベルグの認知も高くない状態だった。そこで教育機関との産学連携を通じて将来、ファッション業界での物作りにその知識を生かしてもらうことを目指した。また、他国と同様、インドでは服飾デザインを専攻する女性の比率が高いため、女性の社会進出に貢献することも意識した。

 現在、産学連携を実施しているのは国立の4校。NID(ナショナル・インスティテュート・オブ・デザイン)とNIFT(ナショナル・インスティテュート・オブ・ファッションテクノロジー)のムンバイ校及びベンガル校では、ベンベルグについてのレクチャーを実施し、素材の特徴や価値を伝える。生地産地のスーラットを見学する課外授業も実施した。また旭化成がメインスポンサーとなり、卒業ファッションショーも開催している。

NIFT大学での教育活動

 繊維技術系のDKTE(ダッタジラオカダム・テクニカル・エデュケーション・ソサエティ)とは2018年から取り組みを始め、ベンベルグのレクチャーを実施。繊維業界の技術者を養成する教育機関のため、織物製造など生産現場での技術向上に役立つような知識を提供している。

 こういった取り組みで直接に若手人材を育成するだけでなく、ベンベルグの認知向上によって顧客の増加につながり、それが将来的に現地の生地生産者の支援にもなると期待する。

■染色排水の浄化で環境保全

 これまで、ベンベルグを中心に取り組んできた旭化成のインドでのBCtA活動に、今回新たにマイクローザ事業も加わり、環境・衛生面での貢献も加速していく構え。

 マイクローザはポリフッ化ビニリデン製中空糸膜による液体用の高機能フィルター。化学、精密電子工業分野や、食品、医療、エネルギーなど幅広い分野で採用実績がある。

 ベンベルグで取り組んできた生地生産者への支援の枠組みにマイクローザも活用。具体的には、生地の染色時に発生する排水の処理にマイクローザを使用することで、汚れを除去・浄化し、染色工場内で水を再利用する「ゼロ排水」実現に努める。工場の取水を基本ゼロにすることで、貴重な天然水資源の節約に貢献していく。

「マイクローザ」を適用したプラント(後ろの設備が「マイクローザ」)

ベンベルグ公式ホームページはこちら

www.bemberg.jp

企画・制作/繊研新聞社 業務局

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