今回から小売り編です。まず総合的な小売業である百貨店、GMS(総合小売業)について学びましょう。百貨店は中・高級品、GMSは日用品、それぞれの分野で衣食住にまたがる商品を売る店として、戦後の高度成長期から90年代に入るまで隆盛を誇りました。その後は専門店やECが台頭したため、苦戦を強いられました。近年では企業再編や店舗数の減少が続いています。
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百貨店
高額品が19年超え 顧客との接点拡大
Q.百貨店はコロナ禍の影響で売り上げが大きく減少しました。その後の回復は。
A.日本百貨店協会が発表した全国百貨店(72社、180店)の23年1~12月売上高は、前年比9.2%増の5兆4211億円となり、3年連続で前年実績を上回りました。コロナ禍前の19年に対しては3%減で、大都市圏の店舗を中心に回復基調がより鮮明になっています。ただ、市場規模は91年の9兆7130億円のピーク時と比較して44%減の水準になります。
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