「リトゥンバイ」が伊勢丹新宿店で移動型マーケット 創作意欲をかき立てる

2025/08/21 06:27 更新NEW!


外国の手芸本やビンテージの生地、山縣さんの作品で創作の楽しさを伝える

 商いを通じて、創作意欲を感じてもらう――「リトゥンアフターワーズ」のデザイナーの山縣良和さんがチームを組んでプロダクトを提案する「リトゥンバイ」は8月20日、伊勢丹新宿店本店の本館3階の催事スペースで、移動型の「ザ・リサーチマーケット」を開設した。今シーズンから始めたプロジェクトで、リトゥンバイの洋服とともに雑貨のプロダクト、ビンテージアイテム、古本やアートを交え、のみの市のような空間を作っている。

 木製のボックスを重ねた什器には、外国の古い刺繍本や手芸本、民族衣装の本、ビンテージの生地やクロスステッチの生地、リボン、ボタン、刺繍のキットなど、クラフトワークにつながる商品が並ぶ。

可愛らしい存在に作ってみたくなる刺繍のキットも

 テーマは「リトルシングスビギン」。物を販売するだけでなく、「来て下さったお客が『自分も何かを始めてみたい』と感じる場を提供していきたい。そう考えて、服作りの背景が伝わる物に着目し、ビンテージショップや古本屋の協力を得ながら企画した。服にまつわる何かを感じてもらうこと、それが現場にいる僕ができることだと思う」と山縣さん。自らも最近アートの創作に取り組み、過去に使った生地をコラージュした作品や、糸を混ぜ込んだ絵画などを展示販売している。

リトゥンバイの過去の生地を使った犬のぬいぐるみやブックマークも限定商品で扱っている

 ザ・リサーチマーケットは6月下旬に第1弾を大阪のセレクトショップで開催。伊勢丹新宿店本店では8月26日まで開催する。今シーズンはさらに数件を予定し、訪れる土地や店に合わせて品揃えや見せ方も変えていく方向だ。



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