朱子(繻子)織りや綾織り、紗などの生地の緯糸に金糸を織り込んで紋様を表現した織物。室町時代に中国から大阪・堺に伝来した唐織物の一種。織金(おりきん)とも呼ばれ、京都・西陣に伝わって発展した。もともとは経糸にシルクを使い、糸状に切った金箔(きんぱく)紙を緯糸にした。厚手のシルク地に模様を織り込んだ緞子(どんす)とともに高級織物とされ、帯地や袈裟(けさ)、能装束、表装具などに用いられてきた。近年ではシューズやバッグ、帽子など服飾雑貨にも使われるほか、インテリア素材で海外からも注目されている。
《FB用語解説》金襴(きんらん) 緯糸の金糸で紋様を表した織物
2017/05/26 04:00 更新