ファストリ ジーンズ加工工程の水の使用量を大幅削減

2018/10/29 06:26 更新


 ファーストリテイリングは、ジーンズの加工工程での水の使用量を最大99%削減する技術を開発したと発表した。「ユニクロ」「Jブランド」で今秋冬からこの技術を導入し、19年には両ブランドが同技術を使い、グループの全生産量の3分の1に相当する1000万本のジーンズを生産する。20年までにグループの全ブランドで生産、販売するジーンズにこの技術を導入する考えだ。

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 米カリフォルニア州、ロサンゼルスに置くジーンズの研究・開発施設「ジーンズイノベーションセンター」で開発したこの技術は、ナノバブルやオゾンでジーンズを洗う機械と、ジーンズデザイナーの熟練技術を合わせ、品質やデザインを保ちながら従来の生産方法より加工工程の水の使用量を削減するもの。

 ユニクロは同技術を取り入れることでメンズのレギュラーフィットジーンズの加工工程で使用する水の量を最大で99%、平均90%以上削減できたという。20年に生産予定の4000万本のジーンズで試算すると従来の手法に比べ37億リットルの水を削減できることになる。

 加工工程で使う軽石も半永久的に使える人工石に変えることで水質汚染も軽減できる。手作業で行ってきた生地をこすって風合いを付ける工程もレーザー機械導入で、工場従業員の負担を軽減できるという。技術の詳細は19年初頭に発表する予定。



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