香港・九龍の目抜き通り、ネイザンロードに昨年オープンした「ブランドオフ」。コメ兵ホールディングス(HD、名古屋市)が運営するショップには、ショーウィンドー越しにラグジュアリーブランドのバッグがずらり並ぶ。「中国SNSのインフルエンサーが店を紹介してくれた」と現地スタッフはうれしそうに話す。コロナ禍の沈静化を好機に、国内リユース各社の海外進出が急加速し、現地での存在感も高まる。
【関連記事】《ファッションリユースの現在地④》世界で人気の日本の古着 8割が外国人の店舗も
勝機を見る
24年3月時点で、コメ兵HDは東南アジアを中心に海外5カ国・地域に19店を展開。28年3月期には海外売上高を約3倍まで高める方針を掲げる。
セカンドストリート(名古屋市)は24年3月時点で海外に81店を構えるが、28年3月までに米国に100店を出すなど大きな目標を掲げる。「リユース業界で圧倒的な世界一を目指す」。親会社の決算説明書にはこんなフレーズが踊る。