欧州のバッグ・シューズブランドは、24年春夏も引き続きブランドの定番アイテムをブラッシュアップしたコレクションを提案している。タイダイや刺繍、カットワークなど、手仕事をポイントにしたデザインが多い。デイリーに使いやすいアイテムも増えている。
(青木規子)
デルヴォー
ベルギー人アーティストのカスパー・ボスマンスと協業してアートのようなバッグを制作した。製品とアート、流動性と構造、テクニックとインスピレーションといった要素が交じり合う生き生きとしたコレクション。曲線で描いたチェッカーフラッグに紋章模様。クラシックなハンドバッグを鮮やかな色柄で自由に彩っている。デルヴォーのジャン・マルク・ルビエCEO(最高経営責任者)自身が、ボスマンスの作品にひかれてアプローチした。
ロジェ・ヴィヴィエ
パリ8区のオスマン様式の邸宅で、職人による手仕事の魅力をドラマチックに見せた。色彩の部屋に並んだのは、タイダイで表現したバッグとシューズ。センシュアルな曲線とにじんだ色が優しい。情熱のハートの部屋ではハートのカットアウト、雲のオブジェが並ぶ部屋では軽やかなパステルカラーに着目した。バロックパールの付け襟やエナメルのヘッドバンドなど、ジュエリーコレクションもさらに増えた。