「物流問題はECの解決すべき課題」。ECサイト構築支援のEストアーは、「2016年ネットショップ大賞」の授賞式を都内のホテルで開いた。石村賢一社長があいさつし、EC事業者が手を打つべき重要課題として物流問題を挙げた。
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石村社長はECの拡大などでひっ迫している物流に関連し、「来るべき時がきたという実感だ。ECは今後、6年で1・8倍になるとの予測があるが、もっと増えるとみている。物流問題はECとしても、この2、3年で解決しなければならない課題だ」と指摘した。またEC事業の成長が鈍化し、頭打ち感を多くの事業者が持っているのではないかとし、「ABテスト(2種類からどちらが効果が高いかを調べるテスト)など、ECを伸ばすノウハウが意外なほど実施されていない。手法や新機能、マーケティングなどやれることはたくさんある」という。同社ではそうした施策を伝え、導入企業と連携していくという。
同社が提供するECシステム「ショップサーブ」を利用する自社EC1万2529サイトの中から、年間最優秀賞、カテゴリー賞、全国銘店賞など82店が受賞した。最優秀賞には「からだのレシピ公式オンラインショップ」が選ばれた。ファッション関連ではウィッグなどを販売する「スワローテイル」、メンズカジュアルの「オールドサマー」、個性派ランドセル販売「リリコストア」、レディスシューズ「バス・オンラインショップ」、レディスインナー「トラタニ3Cショーツ」、ベビー・マタニティー「スウィートマミー本店」などが受賞した。

石村賢一社長