子供服専門店のエンドユーザー 秋冬、既存店23%増

2018/12/18 06:27 更新


 エンドユーザー(大津市)が関西圏で運営する子供服専門店の売れ行きが好調だ。個性的なデザインを得意とする仕入れのブランドと、供給時期を見極め、企画を強化したオリジナルブランドがリードした。今秋冬物(8~11月)の既存店8店の売り上げは、前年同期比23%増となった。中でも、「音」(オン)は36%増、「雅楽」(ウタ)は46%増、「コニシケ」は87%増と大きく伸ばした。

 仕入れ品では、18年秋冬物でブランドを休止する「ワッフリッシュワッフル」が前年の2倍以上を売り上げたほか、ボトムが全品番でヒットした「ヌヌフォルム」が約3倍売れた。「ウジュ」「マウンテン」「セスタヴォカーレ」も好調。

 共通するのは高いオリジナリティーとし、顧客が個性のあるアイテムに価値を感じているという。一方「シンプルで大人と同じようなデザインの商品は頭打ち感が出てきている」と見る。

 オリジナルブランドは四つで、「オクノ」「ホソ」「ミチ」と、今秋冬からの新ブランド「CoreRa」(コアラ)。今秋冬は既存の3ブランドで型数を増やした。同時にメーカーからの仕入れがなくなる時期のアイテムを強化し、12月からのセレモニー需要に対応する商品も充実した。8~11月の秋冬物で3ブランドとも2ケタ増となった。

 一般的に11月中旬に新商品を投入してもセールが控えており、プロパー販売の時期は約1カ月と短い。そのため他店は新作を投入をしないことが多い。同社はオリジナル商品は2年間セールをしない。通常店頭の鮮度が落ちる時期にも新商品を入れることで売り上げにつなげた。

 オリジナルブランドは、協力工場と独自に開発した生地を使った商品を増やした。「重ね着の多くなるこの時期に、子供服で最も大切な着心地の良さにこだわった」という。今秋冬物から卸売りも始めている。

オリジナルブランドは生地から開発し、着心地の良さを大切にした


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