アパレルメーカーのヒロタのグループ会社で小売りなどを営むアナディス(東京、廣田孝太郎社長)は、レディスセレクトショップ「アンシェヌマン」と主力オリジナルブランド「アンシェヌマン」をリブランディングする。コロナ禍が明けて1年が経過し、24~25年秋冬からショップ名とブランド名を「ハー」としてリスタートし、さらに成長を目指す。
企画はややメンズライクで、オフの日向けが多かった。働く女性が増えていることから、リブランディングを機に、オンでもオフでも着回せるデザインに刷新する。
ブランド名を一目で分かる名前に変更し、こだわりのアパレルを好む30代後半~40代の女性を中心ターゲットに設定した。
ブランディングにたけた外部ディレクターを起用してブランドの軸を通す。
イチ押しはシャツ。ボリューム袖やギャザーなどでたっぷり生地の分量を取って、ぜいたくに使う。シルエットはゆったりとしているが、ルーズになりすぎない、ほどよいリラックス感を意識する。
アウターは10月末~11月ごろに投入するウール90%・カシミヤ10%のジャケットコート、ロングコート、ケープコートなどもおすすめ。家庭洗濯が可能な綿・ウールのニットプルオーバーとパンツのセットアップなども。
ブラウス税抜き1万5000~3万3000円、ニット1万3000~5万2000円、パンツ1万6000~3万4000円、アウター3万3000~8万5000円など。
現在の実店舗は東京1、大阪2、福岡1の四つ。ECショップはゾゾタウンと自社EC。実店舗は今後3年で2、3店出す予定。エリアは東京や大阪、名古屋といった都心を想定。外部ECショップへの出店の話も出ている。
ブランド売り上げ実績は約6億円(小売価格)。27年6月期には10億円までの拡大を目標にする。「SNS戦略が大切」(廣田社長)とし、既にインスタグラムの投稿頻度を増やすなどして、この1年でフォロワーは1.5倍の約1万8000人まで拡大した。
アナディスは21年3月にヒロタが買収し、子会社化した。23年7月からヒロタの専務取締役である廣田孝太郎氏が社長に就き、新体制でかじ取りをしている。