「ドルチェ＆ガッバーナ」はこのほど、イタリアのローマで最高級コレクションの発表イベントを開催した。「アルタジョイエッレリア」（ハイジュエリー）、「アルタモーダ」（高級仕立て婦人服）「アルタサルトリア」（高級仕立て紳士服）の発表と、その前後に開かれるパーティーからなる5日間にわたる祭典だ。毎回、開催地を何度も訪れ、その地域特有の伝統、文化を研究し、地元の職人と実際に触れあって、じっくりと時間をかけて創り上げるコレクションとなる。
（ミラノ＝高橋恵通信員）
12年のシチリア島タオルミーナでの発表以来、ミラノ、フィレンツェ、ベネチア、アグリジェント、サルデーニャ、プーリアなど、イタリアの魅力あふれる都市やリゾート地で行ってきた。今回は、ブランド設立40周年にふさわしい首都ローマ。「ローマは永遠の美の都だ。その美は、神話と歴史、皇帝や法王、貴婦人とメッサリーナ（皇帝の悪妻）、記念碑と郊外、聖と俗が織りなす空間に息づいている。」とデザイナーは語る。
「50年代、ローマはアメリカの大手映画スタジオをひきつけた。昼間は、華やかな映画スターたちが女王、皇帝、侍女、剣闘士を演じ、夜になると街路や広場に繰り出して、この街の魔法のような雰囲気を堪能した。実現不可能に思える夢と比類なき美の街と今回のローマへの凱旋（がいせん）は、我々の夢が実現した証しだ」と思いを語った。
華やかな瞬間を再現
オープニングパーティーは、映画『ローマの休日』や『甘い生活』（ドルチェ・ビータ）の舞台となったベネト通り。50年代のハリウッド映画のような華やかな瞬間を再現した。
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