23年春夏デザイナーコレクション　テーラーリングとボディーへの意識

　23年春夏ファッションウィークがパリまでの日程を終えた。ニューヨークから始まるメジャー4都市が、ほぼフィジカル（リアル）なコレクション発表に立ち返ったシーズンとなった。完全復活を遂げたファッションウィークに見る春夏のトレンドは、この間の流れを引き継ぐデザインが中心となった。ドラスティックな変化よりも、マーケットに寄り添ってビジネスを力強く再開していこうという意思の表れとみてとれる。

（小笠原拓郎）

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スタイル、テーマ

　ここ数シーズンの大きなトレンドであるボディーを意識した肌を見せるスタイルは、春夏も継続するビッグトレンドとなりそうだ。ウエストや太ももを大胆に見せるスタイルだけでなく、ボディースーツのようなアイテムがぐっと増えた。ボディーへの意識とともにミニマリズムを感じさせるシンプルなスタイルも増えている。