有力ショップと百貨店自主編集売り場のバイヤーは24年春夏、新しいフォルム、ディテールでアップデートしたベーシックアイテムに注目する。発注したブランドの注目ポイントやトレンドのキーワードでは、ほぼすべての店からシンプル、ベーシックといった言葉が出た。上質な素材、手仕事の技も欠かせないところ。ベーシックを更新する動きが活発化しそうだ。
クラス感、素材の意匠性
エストネーション ウィメンズディレクター 藤井かんなさん
1.発注したデザイナーブランドベスト3とその理由
「ザ・ロウ」=究極にシンプルでスポーティーさもあるルックなのに、タンクドレスにボリュームシルエットのパンツという新鮮なバランスに引かれる。クラス感と余裕を感じさせる大人のデイリールック。今シーズンに欠かせないタンクトップアイテムで高揚感があった。
「フェティコ」=シアーアイテムのレイヤリングのバランスが絶妙にすてき。見える部分、隠す部分が女性の体を通して演出されている。素材のミキシングとカッティングのバランスも、思わずトライしてみたくなるサプライズがある。ブランドのオリジナリティーと進化が共存している。
「ヴァレンティノ」=ホワイトが印象的なシーズン。シンプルなオックスフォードシャツをベースに、圧倒的なクラフトマンシップを盛り込んだ、ヴァレンティノならではのルック。アーティザナルなシャツドレスをさらりと自由に、軽快なバランスで提案しているのもすてき。
2.品揃えで重点としたこと、新たな取り組み
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