「デサント」のバッグが売れている。主力のウェアに比べて販売規模は小さいが、バッグの25年4~9月の売上高は前年同期比で約2倍となった。10月にはバッグの最上位ライン「テラバース」を発売し、さらに売り上げ拡大を狙う。
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ヒットしているのは、通気性が高く、背中部分が体にフィットする「エアロストリーム」のバックパックだ。高強度ナイロン「コーデュラ」を主に使っており、耐久性が高く、PCスリーブを設けるなど、ビジネス用途のユーザーが多い。
テラバースは細部までデザインにこだわったハイエンドゾーンとして、「デサントのアイコン商品にしていきたい」考えだ。
バッグデザイナーの松村力弥氏を起用し、国産のダウンジャケットの「水沢ダウン」やハードシェルジャケットの「クレアス」といったウェアとの親和性を意識したデザインで、スリングバッグ(税込み3万6300円)とトートバッグ(3万9600円)を企画した。豊岡の工場で生産する。



2型とも本体に肌触りが良く、耐水性のある薄手のナイロンを使い、底面にコーデュラを使った。表から見えるステッチを極力減らし、ミニマルに仕上げた。
テラバースはデサント直営店とオンラインストアで販売しており、発売後の反応が良く、来春も企画を継続する。今後、ウェアを主軸としつつ、バッグなどでもブランド認知を広げていく。
