納品時にトラブルが発生し、商品が店頭に並ぶのが遅れると様々な問題を引き起こす。販売機会損失を起こし、仕入れた商品の値下げが増え、シーズン中に売り切れず、在庫過多の要因になることも多い。バイヤーと営業マンの「言った」「聞いていない」から起こりがちな納品トラブルに関して、ファッションロー(ファッション業界のための法律)を専門分野の一つとする関真也弁護士に解説してもらった。聞き手は、ファッション専門店の仕入れ販売管理や在庫コントロールのアドバイザーでもある齊藤孝浩氏。
商談は信頼関係。「契約書なんて堅苦しくて交わしたことはない」。そんなバイヤーや営業マンも多いのが業界の実態。契約書がない場合、法律は商取引をどう判断するのか。
Q.契約書はなくても取引は成立しますか。
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