フレックスコマース(東京、沼田佳莞代表)のレディスファッションブランド「デシクチュール」は、インフルエンサーとしても活動する金光みり愛さんと、山本月さんが2人でディレクターを務める。11月初旬には東京・原宿でブランドのローンチを記念する期間限定店を開催した。通常販売は26年1月から。
(吉野光太朗)
モデルとしても活動する金光さんは、これまでファッションブランド「GYF TOKYO」「プリヴェヴェ」、ダンス・アンド・ボーカルグループ「Eガールズ」の元メンバーでもある山本さんはこれまでアパレルブランド「フィオリリー」、スキンケアブランド 「オハナアールツー」をプロデュースしてきた。
2人は福岡県の同郷で、互いのブランドで協業もしてきた。ともに新たなブランドを始めたい時期が重なり、金光さんはプリヴェヴェ、山本さんはフィオリリーをクローズし、デシクチュールを開始した。
メインターゲットは20代後半~30代前半。「市場でインフルエンサーブランドは飽和状態になっているのが現状。その中でも選んでもらえる、他にはない、高品質でこだわり抜いたアイテムを作ることがコンセプト」と金光さん。26年春夏物は20型以上のアイテムを揃えた。
アイコンの商品として挙げるのが、ハート形のショルダーバッグ「ザ・ラブバッグ」(全6色、税込み1万4960円)だ。「(この)バッグのデザインから、ブランドの全体像ができていった」といい、バッグをはじめ、ハートのモチーフはブランドの軸になっている。

アパレルは、プレタポルテラインとオートクチュールラインに分けて提案する。プレタポルテは、オーバーサイズやダメージ加工が特徴的なマニッシュなアイテムや、フリルをふんだんにあしらったミニドレスといったガーリーテイストのアイテムなど、幅広く揃う。中心価格は1万円~2万円台後半。

顧客一人ひとりに合わせて作るオートクチュールの1作目は、ワンショルダーのバルーンドレス。サテン製で、ビジューやパールを一粒ずつ丁寧に縫い付けて華やかに仕立てる。色はオフホワイトとブラックで、20万円以上。
販路はブランドECをメインに、期間限定店も予定する。
