韓国の繊維産地、大邱発のアパレルブランドで環境問題に対応した物作りが活発だ。韓服の生地の切れ端など廃材や再生繊維、リサイクル素材を使った服や雑貨が目立つ。植物や野菜の不可食部分を染料にした天然染色を売りにするブランドもある。物作りを通じ、大邱の産業を維持、発展させようとの意識も高まっている。
(関麻生衣)
地元出身で韓国製
「環境に優しい素材を使う努力をしている」とはレディス「SOONA」(スーナ)。クリエイティブディレクターのキム・スンファさんは、「20年前にデザインを始めた当時はトレンドを追いかけていたが、レーヨンを初めて知った時から、デザイナーとしてどのように環境負荷を減らせるかを考えてきた」と話す。
大切に長く着用できる服作りを目指し、素材を余すことなく使うことを徹底している。レーヨンのカーディガンやパンツ、ウールのプルオーバーなどがある。25年春夏向けでは、GRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)認証の再生ペットボトル素材で仕立てたジャケットを推す。中心価格は1万ウォン台~3万ウォン台。